面接を制す自己PRのポイント

 

 

就職活動中はESでも面接でも「自己PR」が求められます。

日本人はシャイな国民性なので「自己PRが大得意!」という方は少ないのではないでしょうか?

 

企業側からすると新卒の採用活動は職務経験がない学生を短い面接時間で的確に評価し、採用不採用を決めなければなりません。

前職経験のある中途採用であれば「スキル」「実績」などから判断できますが、新卒の場合そうではありません。

ですので、企業側は学生の自己PRを聞いて「入社したら我が社でどう活躍してくれるのか」ということをポテンシャルベースで見極める必要があります。

 

就活生も面接の自己PRではできるだけ企業の人に「自分がこの会社に入社した後どのように活躍するのか」をイメージしてもらうことを強く意識しましょう。

 

そこでこの記事では面接での自己PRのポイントを3つ紹介します。

 

 自己PRのポイント①【結論】→【理由】→【仕事へどう活かすのか】の形を意識する

結論(自分の強み)

理由(エピソード)

仕事へどう活かすのか

基本的にはこの形を忘れないようにしましょう。

よくありがちなのがエピソードを長々と話した後に「私はこういう人間です」と自分の強みをアピールするパターンですが、話が長すぎると面接官はどのポイントをアピールしたいのかわからなくなります。なので、アピールしたいことや結論はまず先に伝え、その後に「エピソード」と「仕事へどう活かすのか」を話すようにしましょう。

 

以下はこの形を使った実際の例です。ご参考ください。

具体例)

結論(自分の強み):「私はどんな変化にも適応できる柔軟な人間です」

 

理由(エピソード):「大学3年の時、アメリカに1年間交換留学しました。日本とは全く違う文化、国民性、食生活を目の当たりにしてホームシックになっている子が多い中、私はすぐにアメリカの環境に慣れ、英語をマスターし、友達をつくり、アメリカ生活を充実させることができました。」

 

仕事への活かし方:「どんな環境の職場でもすぐに慣れ、業務をそつなくこなすことができます。また、この柔軟な性格を活かして、海外出張や海外駐在など環境が大きく変わるような事にも積極的にチャレンジしていくことができます。」

 

このように、「自分の強み」「エピソード」「仕事への活かし方」には一貫性のあるストーリーをつくる必要があります。

 

自己PRのポイント②エピソードはいくつか用意

自分の強みを説明するエピソードはいくつか用意しておきましょう。

面接中「他にもあなたの強みを証明するエピソードはありますか?」と聞かれた時に一つしか回答できないと、企業側も「本当にその強みを持っているのかなあ?」と疑問を持ってしまうかもしれません。

せっかくのあなたの強みに疑問を持たれたらもったいないですよね。

人の「強み」はその人の言動の随所に現れるもので決して一つだけではありません。

なので、強みをアピールできるエピソードをいくつか持っておきましょう。

 

自己PRのポイント③エピソードには数字を盛り込む

エピソードには具体性を持たせるために数字を入れるようにしましょう。

 

具体例)

学生A:「大学時代はアメリカに留学して英語の勉強を頑張りました。」

学生B:「大学3年生の時に1年間アメリカに交換留学しました。毎日2〜3時間ほど外国人の友達とスピーキングの練習をし、TOEICでも900点を取得することができました。」

 

学生A、学生Bの両方とも「大学でアメリカに留学して英語の学習を頑張った」という点は共通していますが具体的な数字が入っている分、学生Aの方がより説得力を感じます。

 

社会人の業務は常に数字ベースで動いています。

根拠のある数字が提示できないと企画書の一つも通りません。ノルマのある営業活動は常に数字の管理が必要不可欠です。

 

ですので、自己PRにはできるだけ数字を入れ具体性を持たせるようにしましょう。

具体的な数字を入れるだけで企業側も「学生なのに数字をしっかり意識していてすごい!これなら我が社に入っても活躍してくれそうだな」と思わせることができます。

 

自己PRのポイント④企業の求める人物像を知る

そもそも企業によって求める人物像が異なります。

例えば、ある企業の求める人物像が「コツコツを一つの物事を徹底的にやり抜くことができる人」だった場合、面接の自己PRで「私は好奇心旺盛で様々な物事に興味があるので、ジョブローテーションのある職場に向いています」という強みをアピールしても、ミスマッチが起こってしまいます。

重要なのは志望いている企業のホームページ、カタログ、求人票を見たり、実際に社員に話を聞きに行ったりして「この企業は今どんな人物を求めているのか」を知ることです。

 

「企業の求める理想の人物像」を知った後、それぞれの企業に合わせた「自分の強み」「エピソード」「仕事へどう活かすのか」を考えるようにしましょう。そうすれば必然的にミスマッチは少なくなります。

 

また、「企業に合わせる」と言っても嘘はついてはいけません。

あくまで「自分の強み」の見せ方を企業によって変えるだけです。

先ほどの学生Bのケースでは考え方によって様々なアピールができるはずです。

 

「大学3年生の時に1年間アメリカに交換留学しました。毎日2〜3時間ほど外国人の友達とスピーキングの練習をし、TOEICでも900点を取得することができました。」

 

・日本と文化が違う国へ1年間も住む

 →チャレンジ精神・柔軟性

・外国人の友達と毎日話す

 →積極性

・TOEICの勉強をコツコツできる

 →根性・継続力

 

まとめ

自分を偽るのではなく、自分の中にあるいろんな強みやエピソードを見つけ出し、企業に合わせて見せ方を考えることを意識するようにしましょう。

自己PRは面接官に自分を知ってもらうための最大の項目です。自分を魅力的に見てもらうためにも自己PRのポイントをしっかり抑えましょう。