転職

転職を成功に導く4つのポイントとは?

 

 

「新卒で入った会社がブラック企業だったので転職したい」

「給与が上がらないので転職したい」

「今の仕事に飽きたから転職したい」

と、様々な理由から転職を考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、いざ意気込んで転職活動を開始しても、スムーズに転職先が決まる人もいれば、なかなか良い転職先が見つからない人もいます。

一体なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。

 

この記事では転職を成功に導くポイントをいくつか紹介していきます。

これから転職活動をしようとしている方はぜひ参考にしてください。

 

転職を成功に導く4つのポイント

転職に成功している人には一体どんな共通点があるのでしょうか。

4つのポイントを一つ一つ紹介していきます。

 

「退職する理由」を明確にする

退職する前に「現状の仕事の何が不満なのか」「どういったところに我慢できないのか」という退職理由を明確にしておくようにしましょう。不満の理由を明確にさせてから次の会社を選ばないと、転職先でも再び同じような悩みを持つ可能性があるからです。

 

なので「とりあえず怠いから転職したい」「仕事に飽きたから転職する」のではなく、長時間労働が嫌だから、残業が多いから、上司や社長と考え方が合わないから、そもそも仕事内容に興味がないから、年功序列に我慢できないから、給与が低いから、などしっかりと理由付けをするようにしましょう。

 

自分にとって理想的な職場に転職することだけが成功ではありません。自分がどうしても我慢できないことを明確にして、ストレスのない職場に転職することも大切です。

 

「転職によって自分が何を手に入れたいのか」を明確にする

転職に成功する人の特徴として、最低限の条件も定めつつ、さらに「転職によって自分が何を手に入れたいのか」も明確にします。

転職活動を始めると「綺麗なオフィスで働きたい」「福利厚生が整っているところがいい」「残業がない、有給休暇の取得率が高いところがいい」「平均給与が高いところがいい」などなど様々な誘惑が出てきます。

 

しかし、このような誘惑に左右されずしっかりと自分が一番求めるものを定めるようにしておきましょう。

例えば「年収は600万円以上」「英語などのスキルが活かせる」「残業が月30時間以内」「フレンドリーな社風」など、今までの経験から「転職によって何を手に入れたいのか」を決めておくようにしましょう。

 

そしてこれを一度決めたら転職活動が終わるまで、絶対に変えないことが重要です。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、全てのものを手に入れることなど不可能なのです。

そのため、自分が手に入れたいものがある以上、それ以外のものは妥協して諦めるようにしましょう。

 

自分のスキルや実績の活かし方を明確にする

転職活動をするということは前職での経験があるということです。

まずは前職での経験を洗い出して自分にどんなスキルや実績があるのかを明確にしましょう。

しかし転職の面接で「私には過去に○○のようなスキルや実績があります。それを活かして御社で働きたいです!」と言うだけでは足りません。

 

企業は「あなたの過去の実績や身につけたスキルを活かし、うちの企業でどのように貢献してくれるのか」を知りたいのです。

 

なので、これまでの実績やスキルを洗い出したら、それを使って志望企業にどのような価値を提供できるのかできるだけ具体的に伝えられるようにしましょう。

そうすることで、面接官も「この人を採用したらうちでこんなパフォーマンスをしてくれそうだな」とイメージすることができます。

このイメージが具体的になればなるほど採用率は上がり、転職を成功させることができます。

 

退職する前に転職活動を行う

会社を辞めた後に転職活動をしたほうが時間にも余裕ができて上手くいきそうな気がしますが、実際は仕事を続けながら転職活動をするほうが良いです。その理由は、仕事を続けていれば金銭的に追い詰められることがないからです。

 

会社を辞めた人は雇用保険を持って「ハローワーク」に行くことで、毎月失業手当を受け取ることができます。一見、月々の生活が支給されるため生活費の心配はなさそうですが、現在の失業給付金制度では、自己都合で退職した場合は3ヶ月間失業給付金が支給されません。

そのため、収入がゼロの状態で、国民健康保険や国民年金、住民税の支払いを続けなければなりません。

急速に減っていく銀行残高を見て焦り、転職活動に集中できなくなります。その結果、納得できない転職活動になることもあるでしょう。

 

しかし、退職する前に転職活動をしていれば、お金の心配をすることはありません。

しっかりと時間とリソースをかけて、自分に合った企業を選ぶことができます。

「働きながらだと面接に行く時間なんてないのでは?」と心配になることもありますが、多くの場合、企業に相談すれば、就業時間後や土曜日の午前中などに面接をセッティングしてくれるはずです。

 

現在、人材不足により転職が容易になっていると言われていますが、漠然と仕事を探すだけでは希望の職場に就くことはできません。しっかりと計画を立てずに転職に踏み切ると、より条件の悪い職に就くこともあります。今回紹介した4つのポイントをしっかりとおさえ、スムーズに転職活動を進めましょう。

転職活動で志望動機を上手く伝える際のポイント

 

 

「志望動機が上手く言えない」

「会社を選んだ理由を伝える際に意識すべきことは?」

という疑問を抱えている転職者の方も多いのではないでしょうか。

 

新卒の就活と同じように、転職するときも志望動機が重視される点は変わりません。

マイナビの調査によれば「企業が中途採用で最も重視する点」のトップに職務の経験、次に志望の動機がランクインしています。

なので、「なぜ我が社に入りたいのか?(他ではダメなのか)」を明確にしておくことが必要不可欠です。

また、当たり前ですが企業は仕事に対してやる気がある人材を求めます。

そのため、動機がきちんとしているか否かはそのまま「会社・仕事への熱意」につながります。やる気を表現するためにも、志望している会社の事業内容のリサーチは抜け目なく行い、「志望動機」に深みを加えておくことが必要です。

 

 

この記事では転職での志望動機の伝え方と転職活動で志望動機を伝える時のポイントを詳しく説明します。

「志望動機が上手く言えない」「志望動機を伝えるときに意識するべきことを教えて欲しい」といった悩みがある人はぜひ参考にしてもらえればと思います。

 

転職活動での志望動機の伝え方

転職者は就業経験があるので、面接での伝え方は新卒の就活活動とは少し異なります。パターン別にまとめました。

 

新卒の就職活動のパターン

「会社に入って何をしたいか(具体的に)」

                    ↓

「なぜそれをやりたいと思ったのか(体験)」

                    ↓

「達成するためにどんなスキル・能力があって、どう貢献できるか」

 

基本的にはこのような流れで説明しますが、新卒でスキルがある人は少ないので、それよりも仕事への熱意が重視されることになります。「やりたいこと」「やりたいと思った理由」がしっかり考えられていて、それに会社の事業内容がマッチしていれば採用率はぐんと上がります。

 

具体例)

「マーケティングで御社のカップラーメンをワールドワイドに売り出したい!」

                    ↓

「ワーキングホリデイで台湾に行ったとき、メイドインジャパンのカップラーメンの味に何度も感動したから、世界どこにいても食べられるようにしたい!」

                    ↓

「英語・中国語が話せるので、現地の代理店候補にしっかりと営業できます」

 

それに対して「転職活動」ではどのようになっているのでしょうか。

 

転職活動のパターン

「前の仕事を辞めた理由」

          ↓

「入社して何をしたいか(具体的に)」

          ↓

「なぜそれをやりたいと思ったのか」

          ↓

「前職でのスキルを活かしてどう貢献できるか」

 

新卒と比べると転職者は「前職を辞めた理由」「前職でのスキルを活かしてどう貢献するか」を求められる点です。

学生とは違い、転職者は経験があるので「前職」をベースにした質問が必然的に多くなります。

今一度、前職での実績・スキルを洗い出して転職先の企業でどう活かせるのか考えておきましょう。

具体例)

「中国語を活かすことができない会社だったからです。」

                    ↓

「御社カップラーメンの、中国におけるマーケティング戦略に携わりたいです。」

                    ↓

「前職で中国に出張したとき、日本製のカップラーメンの味に何度も感動しました。都市部だけでなく中国全土に広げたいと思いました。」

                    ↓

「持ち前の中国語と駐在経験を活かして、現地の代理店候補に対し積極的に営業をかけることが可能です」

 

転職活動で志望動機を伝える時の3つのポイント

志望動機の枠組みが決まったら、志望動機をうまく伝えるコツを身につけましょう。転職活動で志望動機を伝える際のポイントをまとめました。

 

退職理由と転職先の志望理由に一貫性をもたせる

できるだけ「前の会社を退職した理由」と「転職先の志望理由」に一貫性をもたせることで、人事に仕事への熱意や志望度の高さを伝えることができます。

 

例えば、前の仕事を辞めた理由が、大手企業でコンプライアンスやレギュレーションが厳しく、もっと柔軟な社風の中で仕事をやりたいと思ったからだとしたら、転職先としてベンチャー気質の柔軟な社風の企業を選ぶ理由は誰しも納得できます。

しかし選んだ企業がさらにお堅い大手企業だと、人事も「うちは更にコンプライアンスやレギュレーションに厳しいけど大丈夫か?」と不安になってしまいます。

 

このように、退職理由ちと転職先の志望理由には一貫性をもたせることを意識しましょう。

 

「入社後にどう活躍できるのか」を具体的にイメージさせる

前の職場の業務で培った実績・スキルなどを活かして、あなたの活躍する姿を具体的にイメージさせましょう。

 

異なる業種に転職する場合でも、同職種であればそのまま活かせるスキルがたくさんあるはずです。

例えば「自動車部品メーカーの営業職」から「医療メーカーの営業職」という、異なる業種でも同じ営業職に転職するパターンであれば、前職で営業をする際に工夫したことや意識したことなどを再度思い出しノートにまとめ、志望先の企業でどのように活かせるのかを考えておきましょう。

 

また、異なる職種に転職する場合でも「ビジネスマナー」「ITスキル」「コミュニケーション力」「組織マネジメント力」などはそのまま活かすことができます。

「未経験分野ですが頑張ります」の一点張りではなく「未経験分野ですが○○の経験・スキルがあるので御社でこのようにお役に立てます」という熱意のこもった志望動機を伝えるようにしましょう。

 

オンリーワンの理由を志望動機に盛り込む

新卒での就活もそうですが、なぜその企業を選んだのかというオンリーワンの理由を必ず志望動機に盛り込むようにしましょう。

 

例えば「御社の医療機器を上手くマーケティングして世界に広げたい」と伝えるだけでは、競合他社の医療機器でも良いのではないかと思われてしまいます。

企業への志望度の高さをしっかりとアピールするためには、その企業の製品やサービス、組織の特徴だけでなく、さらに競合他社も徹底的に比較して、その企業の特有の魅力を見つけておきましょう。

 

・悪い例

「メイドインジャパンの医療機器を上手くマーケティングして世界に広げたいです。」

 

・良い例

「御社の医療機器のフルオート診断は扱う人のユーザビリティを第一に考えられており、老若男女誰でも簡単にオペレーション可能という点が魅力的だと感じました。私自身、以前病院で勤務していたこともあり、難しい医療機器のオペレーション方法を覚えるのがとても大変だった記憶があります。しかし、御社の製品のようにユーザー目線第一で作られている素晴らしい製品がワールドワイドで普及すれば、オペレーション方法を覚えるのに苦労する人を減らすことが可能です。なので、私はマーケティング部署に入り、御社のユーザビリティの高い医療機器をワールドワイドに売り出していきたいです。」

 

このように、その企業にしかない魅力を志望動機に盛り込めば「本当にうちの会社に興味があるのだな」と感じさせることができます。

 

転職活動で志望理由を伝える際は、最低でもこの3つのポイントを押さえるようにしましょう!

 

 

転職活動では、新卒の就職活動と違い、前職でのスキルをどのように活かすつもりかを説明することが大切です。また、入社後の具体的イメージを持たせることやその企業独自の魅力を語ることで、より印象的な志望動機にすることができます。今回ご紹介したコツを抑え、転職活動に生かして下さい。

転職で給与交渉をするタイミングと意識するポイント

 

「提示された給与が低い」

「給与交渉のタイミングっていつ?」

「具体的にどうやってやればいいの?」

「給与交渉で気をつけることは?」

とお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

「転職活動で給与をアップさせたい」と意気込んで転職活動を始めたものの、企業の提示する給与が前職より低い場合もありえます。その場合、給与交渉を行うことで条件を良くすることは可能です。

しかし「面接中に給与交渉をしたら内定をもらえないのではないか」と心配になって給与交渉ができず、結局、前の会社よりも低い給与で転職活動を終えてしまう方もいます。

 

しかし、できることなら前職よりも高い給与で働きたいですよね。

この記事では「転職で給与交渉をするタイミング」「転職で給与交渉をする際に意識するポイント」を説明いたします。

 

「提示された給与が低い」「給与交渉を考えている」という方はぜひ参考にしてください。

 

転職で給与交渉をするタイミングは内定後

給与交渉のタイミングは基本的には「内定後」にしましょう。

あるいは最終面接での最後の質問時など「内定がほぼ確定した状況」で交渉しましょう。

 

理由として初期段階の選考中はまだ「企業が応募者を選んでいる」状況にあるからです。

複数の応募があり、それぞれに同等の能力があれば、給与を多く求める人よりも会社の提示金額で納得してくれる人を選びます。

 

しかし、内定をもらって企業があなたに「ぜひうちで働いてほしい」と意思表示した後であれば、応募者が有利な状況になるので給与交渉が容易になるのです。

 

理想的には内定が確定するまでに、給与を含め全ての条件待遇に納得していたいところですが、もしも納得できない場合は、自分自身の将来にためにも給与交渉にチャレンジすることをおすすめします。

「給与交渉が原因で内定取消」という事態には滅多にならないので、積極的にチャレンジしていきましょう。

 

具体的な交渉方法は以下の通りです。

 

最終面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたタイミングや、内定後の相談会などで「給与体系についてお聞きしたいのですが」と切り出します。「前職での給与」を聞かれたときは、前職の会社の給与を洗い出しておき、基本給、残業代、ボーナス、年収に分けて答えられるようにしておきましょう。

 

その後、希望金額については、前職の給与、実績などの根拠をもとに「何%アップで○○万円を希望いたしますが、いかがでしょうか。ご検討いただけると幸いです。」と伝えるようにしましょう。ポイントは「根拠」を明確にして具体性を持たせることです。「前職の年収が700万だったのでそれ以上が希望です」という曖昧な伝え方は避けましょう。

 

転職で給与交渉をする際に意識する4つのポイント

給与交渉を行う際「お金」というセンシティブなことでも、できるだけお互い気持ち良くやり取りしたいですよね。

そのための4つのポイントをまとめました。

 

ポイント①話し方に注意する

しっかりとビジネスマナーをわきまえ、謙虚な姿勢で失礼のないような話し方を心がけましょう。

「強気で話す」「声が小さい」などの態度は「自分を過大評価している」「自信がなさそう」と思われてしまうのでやめましょう。

前述しましたが「前は年収700万だったのでそれ以上ではないと入社しません。」という強気な発言は、相手に傲慢な人という印象を与えるので良くありません。

また、自信のない態度で給与を上げてくださいと頼まれても「この人そんなに活躍できるのかなあ」という疑問を与えてしまうので、謙虚かつ自信のある態度で臨みましょう。

 

ポイント②自分の市場価値を知る

給与提示をする際は「業界内での平均給与」「前職での実績」を考慮するようにしましょう。

というのも、あまりにも高い給与を提示すると人事の方は「この人は自分を過大評価しているのはないか」「現在の業界内での平均給与を知っているのか」と思ってしまいます。企業はできれば優秀な人材を低コストで採用したいと考えているので、そう感じるのは必然的です。

また、平均給与を知らなければ、リサーチ能力が低いというレッテルを貼られ内定をもらえる確率が減る可能性があります。

 

そのため、給与交渉に臨む前に今一度「前職での実績・スキル」を洗い出し「業界内での給与水準」を調査して、適切な給与を提示するようにしましょう。

 

ポイント③待遇面の質問ばかりしない

自分の将来のことを考えて給与交渉を積極的に行うのは非常に大切ですが、面接で給与交渉や福利厚生など待遇面の話ばかりしてはいけません。

待遇の話ばかりすると、企業の方に「給与だけで我が社を選んだのか」「給与が良ければ他の企業でもいいのでは?」と思われてしまいます。

そのため、まずは「前職で培った実績・スキルを活かして御社に貢献したい」「給与・賞与などの待遇は1番の目的ではない」という意思表示をしっかりとするようにしましょう。

 

ポイント④メールで給与交渉をしない

企業が提示した給与に満足できない場合「対面だと言いにくいから」とメールで給与交渉を行う方がいますが、給与交渉は必ず対面で行うようにしましょう。相手も人間なので当然メールよりも対面の方が自分の思いは伝わります。

 

またお金に関することなので、人事の方がたとえメールを読んでくれたとしても、誤解や勘違いが生じることもあります。

どう転んでも最終的には内容をすり合わせる場が設けられますから、はじめから給与交渉は対面で行うようにしましょう。

 

転職活動において、前職より高い給料がもらえるかどうかは、誰もが気にするところです。給与交渉をするのは図々しいのではないか、内定を取り消されるのではないかという理由で給与交渉にしり込みする人は多いですが、安心して働くためにも給与は大切です。ご紹介した4つのポイントを活用し、上手に給料交渉を行いましょう。

異業種への転職のパターンと意識するべきポイント

 

 

「新しいことにチャレンジしたい」

「異業種への転職って実際どうなの?」

「異業種に転職する時に気をつけることは?」

というお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

 

今まで経験したことのない仕事をするのはとても不安な気持ちになります。

20代だと「若さ」というポテンシャルを見込まれるので、未経験職種でも転職しやすい傾向にあります。しかし、30代40代になってくると「即戦力」や「組織マネジメント力」が求められるようになるので、未経験職種だと「即戦力」が期待できません。そのため、それ以外のスキルでカバーする必要が出てきます。

 

異業種への転職は上記のように様々なことを考える必要がありますので、この記事では「異業種転職のパターン」「異業種転職の割合」「異業種転職で意識するべきポイント」を説明していきます。

 

異業種への転職のパターン

そもそも異業種転職には2パターンあります。「異業種・同職種」への転職パターンと「異業種・異職種」への転職パターンです。

それぞれパターン別に紹介していきます。

 

パターン①異業種・同職種

例えば「自動車部品の営業職」から「医療機器の営業職」というように業界・業種は変わるが「職種」は営業職のまま、という場合です。

このパターンでは、同じ業種ということで比較的転職しやすい傾向にあります。

面接では「前職での実績・経験・スキルを活かしてどのように会社に貢献できるのか」を具体的に伝えるようにしましょう。

前職の営業職で「工夫した点」「意識した点」などはそのまま応用できるはずです。

 

パターン②異業種・異職種

例えば「自動車部品の営業職」から「web制作のITエンジニア」というような業界・業種・職種がガラリと変わるパターンです。

このパターンでは、前職での実績やスキルを活かせないので「やる気・仕事への意欲」といった点が重視されます。前述しましたが、このパターンだと「即戦力」が求められる30代、40代といった年代は採用されにくい傾向があります。しかし反面、20代は「若さ」「可能性」が評価されるので未経験でも比較的採用されやすい傾向があるようです。30代40代で異業種・異職種へ転職する場合は「ビジネスマナー」「ITリテラシー」「コミュニケーション能力」「組織マネジメント能力」などをアピールするようにしましょう。

 

異業種への転職は意外に多い

そもそも異業種への転職者は多いのでしょうか?

データを見ていきましょう。

 

dodaが2014年に公開したデータを見ると、転職者の約59%が異なる業種へと転職しています。

異業種・異職種転職の実態 |転職ならdoda(デューダ

 

また、異業種への転職は年々増加しており、日経新聞によると2017年3月の転職者数のうち異業種の同職種に転職した人の割合は、2014年1月と比較すると約2.5倍に増加しているそうです。

転職、目立つ「異業種・職種」IoT普及で技術者ニーズ増加:日本経済新聞

 

以上のデータから分かるように、異業種への転職はすでに一般化しており、企業側もこれまで培った実績・経験・スキルを活かして自社で活躍して欲しいと望んでいるのです。

 

異業種への転職で意識するべき3つのポイント

しかし、いくら異業種への転職が増えているからといって未経験の仕事につくのは不安が

つきまとうはずです。

そこで、異業種へ転職する際のポイントを解説いたしますのでチェックしてみてください。

「業界・業種を変えた理由」を明確に

異業種への転職ということで「現職からその業種に変更した理由」を考えておきましょう。

未経験の分野に飛び込むわけですので、当然その決断に至るまでに考えたことはたくさんあるでしょう。

「なんとくなく」「求人情報を見てみたらちょうど募集をしていたから」という曖昧な理由で異業種に転職できるほど甘いものではありません。

 

また、異業種へ転職する場合は当然ながらその業界・業種に興味があることが前提です。

しっかりと事前に該当業界・業種に関する知識を蓄えておきましょう。

そうすれば企業側にもやる気や熱意を感じさせることができます。

 

「前職での実績・経験・スキルをどう活かすのか」を明確に

異業種・同職種への転職の場合、そのまま活かせるスキルはあるはずなので全て洗い出して考えておくようにしましょう。

また、異業種・異職種への転職であっても「基本的なビジネスマナー」「基礎的なパソコンスキル」「コミュニケーション能力」「組織マネジメント能力」などは活かすことができます。こちらも全て洗い出して、自分なりに会社にどう貢献できるのか考えておくようにしましょう。

 

「将来どうなっていたいか」を明確に

「未経験の業種にチャレンジする」ということは「現在の職場にいては達成できない何か」を転職によって得たい、という意思表示でもあります。

面接では「業界・業種を変えた理由」と同時に「その業界・業種で将来自分はどうなっていたいのか、何を成し遂げたいのか」を伝えるようにしましょう。

伝える時のポイントは「具体性」です。あなたが会社に入って「どう活躍」し「将来どうなっていたいのか」「何を成し遂げたいのか」を具体的に伝えれば伝えるほど面接官はあなたの入社後の姿をイメージしやすくなります。

具体的にイメージさせることができれば、採用率はぐんと上がるので、しっかりと考えるようにしましょう。

 

まとめ

そもそもの転職自体が不安なものであることに加え、目指す職場が異業種となると更に不安になるかと思います。

しかし、異業種への転職経験者は決して少なくなく、不可能なことではありません。業種によっては経験者の採用しかしない場合もありますが、そうでない場合にはやる気や熱意を見せ、伸びしろを感じてもらえれば転職することができます。

その業界に無知な分、業界に関する勉強は必要であり大変なものになるかと思いますが、今後も長く続く社会人生活ですので、やりたいと思ったことに挑戦するのも良いのではないでしょうか。