新卒・第二新卒

第二新卒の就活状況は明るい!【理由を徹底解説】

 

 

「新卒で入った会社を辞めたい」

「まだ働いて3年未満だけど転職したい」

「ブラック企業で消耗している、早く抜け出したい」

とお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

 

しかし結論から申しますと、第二新卒の就活状況はかなり明るいと言えます。

なぜなら日本の就活市場は現在売り手市場でどこの企業も人手不足に陥っているからです。

最近人手不足を補うために外国人労働者の受け入れが拡大しました。

そんな法律が通されるくらい日本は現在人手が足りていない状況なのです。

 

この記事では、そんな第二新卒の就活状況が明るい理由を更に詳しく説明していきます。

「転職したいけどなかなか一歩が踏み出せない」という方はぜひ参考にしてみてください。

 

そもそも第二新卒の定義は?

第二新卒の定義は明確には定められておりませんが、大方新卒で会社に入ってから3年間程度の間に退職して転職活動をする方のことを指します。

 

4年制大学を卒業したと考えると年齢は大体24~26歳ぐらいまでとなります。しかし、この定義は第二新卒を募集する企業により異なるためなんとも言えません。

参考までにマイナビでは、学校を卒業後3年以内の人材を指して「第二新卒」と呼んでいます。

 

第二新卒が新卒の学生と違うのは、「一度社会人を経験した」という点です。

仕事をしたことがない「新卒の学生」と、前職での社会人経験を生かすことができる「第二新卒」は学生と社会人の中間と捉えられています。 

 

企業は第二新卒の採用に積極的!

マイナビが2016年に行った中途採用状況調査によるとなんと「半数以上の企業が第二新卒を積極的に採用したい」という姿勢を見せているとのことです。

https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/nisotsu

では、なぜ第二新卒の採用が活発なのでしょうか?

 

理由はいくつかありますが前述した通り「人手不足」です。

日本では少子高齢化が急速に進んでおり、労働人口は年々減少しています。そのため新卒や第二新卒などの若手の人材を採用することは企業を成長させるためには必要不可欠だと言えます。

 

また、もう一つの理由は「新卒の3割が3年以内に退職」するためです。「新卒1年目でも1割の人が辞めている」という厚生労働省の統計結果もあります。

3年未満で辞めてしまう人が3割ということはどの企業もその「層」には人手が足りていないということです。

そのため「半数以上の企業が第二新卒を積極的に採用したい」という統計結果につながるのかもしれません。

この統計結果だけをとってみても「第二新卒の就活状況は明るい」ということを分かっていただけたのではないでしょうか。

 

第二新卒という価値

前述したように第二新卒と呼ばれる層の人手が不足していることは大きな要因なのですが、もちろんそれ以外にも第二新卒の市場価値は存在しますので、いくつかご紹介していきます。

 

若さというポテンシャルがある

まずは新卒同様、「若い」という点が挙げられます。

若いということは今後もその企業で働く時間を長くとれるということです。

また、若さには可能性があり、新しいことを学ぶ際に吸収がとても早いということです。

入社後の社員教育などで多くを吸収し、会社の色に染まっていき、会社にとって大事な戦力となる過程を描けるのは「若さ」ありきです。

 

なので、第二新卒は「スキル・経験」よりも今後のポテンシャルを評価されます。

 

職場環境に馴染むのが早い

これは第二新卒ならではの強みと言えるでしょう。

社会人として少しでも働いた経験があるため、新卒の学生と比べて職場環境に馴染むのが早く、企業としてはいい存在だと言えるでしょう。

 

新卒の学生だと職場での動き方などを手取り足取り教えてあげる必要があります。

その点、何も指示しなくてもある程度は動ける第二新卒は企業にとって扱いやすいのです。

 

基礎的なビジネスマナーが身についている

「基礎的なビジネスマナーが身についている」というのも第二新卒ならではの強みだと言えるでしょう。

第二新卒は就職活動を経て社会人となり、会社で一定期間働いた経験があります。

そのため、既に基本的な言葉遣い、受け答え、話し方、敬語、名刺の渡し方、メールの打ち方、書類の書き方などをマスターしていると言えるでしょう。

 

企業にとっては何も知らない真っさらな状態で入社してくる新入社員よりも、ある程度ビジネスマナーが備わっている且つ若くポテンシャルも感じられる人材を採りたいと思うでしょう。

 

逆にビジネスマナーすらなっていない人は「第二新卒」という強みが消えてしまいますので、しっかりとアピールできるように前職での経験を思い出しておきましょう。

 

一度失敗しているという経験

第二新卒として転職活動を始めるということは「1度目の就活で失敗している」ということです。

「失敗」と言われると聞こえは悪いですが、その分学んでいることも多いはずです。

 

社会人経験を経て自分なりに考えた結果会社を辞め、再度自己分析、業界分析をしてから転職活動に臨んでいるということから「次は成功させる」という思いが志望動機や自己PRなどから強く感じられるはずです。

第二新卒はまさに「失敗は成功のもと」を体現している人材だと言えます。

 

まとめ

採用にメリットも多い第二新卒ですが、未だに「就職から3年」とも言われている時代ではありますので、能力的には優秀でもあまり就活に自信が持てない場合もお多いかもしれません。

第二新卒の採用に積極的な企業であれば、そのような状態であることもきっと分かってくれるはずですので、必要以上に固くならず、少しでも自信を持って就活に臨みましょう。

 

新卒はとりあえず3年我慢すべき!?【石の上にも三年の真実】

 

 

「新卒で入った会社が合わなかったので辞めたい」

「新卒入社した会社がブラックだったので転職したい」

「新卒で入った会社でとりあえず3年我慢しないといけないの?」

とお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、周りの上司や先輩は「石の上にも三年だ」「とりあえず3年働いてみろ」「3年未満で転職したってどうせまた失敗するよ」と口を揃えて言ってきますよね。

その言葉を聞いてとりあえず3年頑張ってみるのも一つの選択です。それで上手くいく場合もありますが、上手くいかなかった時、当然周りは誰も責任を取ってくれません。

あの時「石の上にも三年だ」と偉そうに言っていた上司の方が先に辞めていることだってあり得るのです。

ですので、「新卒はとりあえず三年我慢する」という言葉を盲信することはやめましょう。

 

この記事では、「新卒3年我慢派の言い分」「新卒3年以内の離職率」「新卒3年我慢よりも大事なこと」について説明していきます。

「入社して3年未満だけどもう辞めたい」という方はぜひ参考ご一読ください。

 

新卒はとりあえず3年我慢するべき!?「新卒3年我慢派」の言い分とは

周りの上司や先輩、親、年配の方は「新卒3年我慢派」が多いです。

彼らの言い分として以下のようなことが多いのではないでしょうか。

 

  • 3年働かないと仕事が一通り覚えられない
  • 3年働かないと仕事の面白さなんて分からない
  • 3年未満での退職は転職に不利になる
  • 3年間すら我慢できない奴は他の企業に行ってもすぐ辞める
  • まあとりあえず3年働いてから考えよう
  • 3年働いたら退職金がもらえるから

 

「仕事面」「実績・スキル面」「福利厚生面」「転職面」で考えた結果、「新卒三年はとりあえず我慢」と言っているようです。

 

もちろん、これらの意見も間違ってはいません。特に「福利厚生面」は3年働いた方が確実に充実します。

しかし、「仕事面」「実績・スキル面」そしてそれにつながる「転職面」に関しては「3年」という数字に具体性はありません。

 

3年働かなくても立派な実績やスキルをつけることはできますし、しかも「転職面」に関しては半分以上の企業は入社3年以内に退職して転職活動をしている「第二新卒」の採用に積極的というデータも公開されています。

 

入社3年未満で退職した第二新卒の採用に積極的、ということは日本の企業は明らかにその層の人材が足りていないということになるのではないでしょうか。

詳しくは次の項目で説明します。

 

実は新卒3年以内の離職率はかなり高い

マイナビ転職の調査によると実は入社3年未満で辞めている人は非常に多いようです。

こちらの調査では入社3年以内に辞める人は全体の「66.4%」に上っています。

https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/36

 

「とりあえず3年は我慢」と言っている人がいる中でマイナビ転職の調査では「3年未満で辞めている人が60%」という結果が出ています。

 

そしてこちらは同じくマイナビ転職が公開している第二新卒の採用状況に関するデータです。

なんと「半数以上の企業が第二新卒を積極採用中」とあります。

https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/nisotsu

 

理由はシンプルで「人手不足」です。

日本では少子高齢化が進んでいて、労働人口は年々減少しています。ですので第二新卒などの若手の人材を積極的に採用していかないと企業は衰退していくだけなのです。

また、もう一つの理由として「3年以内に退職する人が多い」からです。

前述しましたが3年未満で退職する人が多いということはどの企業も新卒3年以内の「層」が人手不足ということを表しています。そのため、その「層」を埋めるために第二新卒の採用に積極的ということです。

 

以上より、現在は「新卒3年以内の離職率は実はかなり高い」「半数以上の企業は第二新卒の採用に積極的」といった状況だということを理解して頂けたかと思います。

 

「新卒3年我慢」よりも大事なこと

「新卒はとりあえず3年我慢しろ」と言いますが、「3年」という数字に何も具体性はありません。なぜなら仕事を覚えるのが早く、1年で仕事をバリバリこなして出世する人もいれば、5年、10年後に遅咲きして出世する大器晩成型の人もいるからです。

 

しかし、1年で仕事を覚えてバリバリ活躍していたとして、必ずしも彼が「やりがい」や「充実感」を感じているとは限りません。もしも、やりがいや充実感を感じていない優秀な人材が転職しようとしていて、それを「とりあえず3年働いてみないと分からない」の一点張りで引き止めることは果たして意味があるのでしょうか。

 

きっとその1年で培った実績、経験、スキルを上手く活かせば転職活動も上手くいくでしょう。

大事なのは企業との「相性」が合っているかどうか、そして仕事自体に「やりがい」や「充実感」を感じることができたかどうか、です。

できなかった場合は3年未満で退職して転職活動をしても問題ありません。

 

まとめ

「とりあえず3年働け、そしたら楽しくなるから」という言葉を信じて5年以上働いてきたが、一向に仕事が楽しくならない、という人も中にはいるはずです。

相性の合わない会社で楽しくない仕事を10年、20年続けたところでその会社や仕事を好きになるはずがありません。早く転職活動を開始して自分に合う企業を見つけるようにしましょう。

 

「新卒3年我慢」を鵜呑みにして仕事をし続けるよりも「相性」「やりがい」「達成感」などの自分の感覚を大切にしてみましょう。自分の感覚に違和感を感じたらたとえ新卒で入社して3年以内であっても転職活動を始め、もっと自分に合った企業を見つけるべきではないでしょうか。