「グループディスカッションでの役割にはどんなものがあるの?」
「グループディスカッションの役割ってどうやって決めるの?」
と疑問をお持ちの就活生も多いのではないでしょうか?
3〜4人の集団で与えられた議題に関してみんなで討論して一つの答えを導き出すグループディスカッションはインターンや就職活動の面接で多くの企業が取り入れています。
グループディスカッションでのパフォーマンスや態度はそのまま会社での会議や打ち合わせに置き換えられて考えられます。
そのため、グループディスカッションでの役割別の正しい立ち位置を理解し、面接官がどんなことを見ているのかが分かれば、採用担当者に好印象を残すことができます。
この記事では「グループディスカッションで役割別にやること」「グループディスカッションで面接官が見ているポイント」を紹介していきます。
「選考にグループディスカッションが含まれていた」という方はぜひ参考にしてください。
グループディスカッションでやること【役割別】
グループディスカッションにはいくつか役割があります。メンバーが思い思いに話したいことを話していてはディスカッションではなくなってしまいます。
そのため、グループディスカッションでは主に司会、タイムキーパー、書記という3つの役割に分けられます。
ここでは、それぞれの役割の内容を紹介していきます。
司会
司会は議論を進行させる役割です。
メンバーを誘導して自分の思うがままの結論に導くのではなく、意見を整理し、議論を活発化させるのが仕事です。また、論点がズレてしまったときには軌道修正することも必要です。
こうして、メンバーの意見をまとめディスカッションの結論を導き出すのが司会に求められる役割と言えます。
そのため司会には「話せていないメンバーがいないよう気を配る」「全員のメンバーの意見をきちんと聞いて理解する」「全員の意見をまとめ、結論に至る筋道を描く」というスキルが必要です。
司会は役割上とても目立つので、議論が上手くいけば面接官に高評価をもらえますが、逆に上手くいかないと議論そのものが台無しになってしまうので責任が重大です。
タイムキーパー
タイムキーパーはその名の通り時間を管理する人です。
議論に熱中してしまい、時間の管理がおろそかになってしまうのを防ぐ役割があります。
「時間を管理する」と言っても、単純に経過時間だけを伝えるのではなく他にも「制限時間が過ぎたのでそろそろ別の人の意見も聞いてみませんか?」と議論の活性化を促したり「終了10分前になったのでぼちぼち結論を固めていきましょう」と議論を終わりに向かわせるきっかけをその場に与える役割があります。
表立って意見を言うのではなく、時間を管理したり、司会をサポートするような役割なので「あまり積極的ではないが、何かを管理したり、状況を把握するのが得意な人」が向いていると言えます。
書記
書記はメンバーの意見をノートやホワイトボードにメモする役割があります。
書記はグループディスカッションの縁の下の力持ち的な存在ですが、実はかなり大きな役目を果たします。
次から次へと出てくる意見を理解し、要約してメモをするので「理解力」「傾聴力」などのスキルが必要不可欠です。
また、他にも「数々の意見から共通点を見出し一つのグループにまとめる」「ビジュアル的に対立意見が分かりやすいようにする」「賛成意見・反対意見のどちらかが偏り過ぎないようにメンバーを促す」という様々なスキルが求められるので「全体を俯瞰することができる人」が向いていると言えます。
グループディスカッションで面接官が見ているポイント
では、面接官はグループディスカッションで一体何を見ているのでしょうか?
ここでは、面接官が見ているポイントをいくつか紹介していきます。
発言が積極的か
前述しましたが、グループディスカッションでのパフォーマンスや態度はそのまま会社内での仕事への向き合い方に置き換えられて考えられます。
「発言をしない」ということは「会社でも積極的に仕事をしない」と捉えられる可能性があります。
会社は利益を生み出すための組織なので、積極的に動かない人を採用したいとは思いません。
そのため、司会者に当てられた時のみならず、自分からも積極的に意見を述べるようにしましょう。
発言が分かりやすいか
ただただ思いついたことを発言するのではなく、自分の中にある意見を分かりやすく簡潔に他人に伝える能力のある人は評価が高い傾向にあります。
いくら良いアイデアや思考を持っていても、それをロジカルに分かりやすく相手に伝える能力がなければそれは宝の持ち腐れとなりますよね。
これは、グループディスカッションだけでなく面接でも必要なスキルなので、普段から自分なりに論点をまとめ、ロジカルに話す練習をしておきましょう。
他のメンバーの意見を聞いているか
会社の仕事は基本的にチームプレーです。
会議や打ち合わせなどでも、自分の意見を主張しつつ、上司や顧客の意見を傾聴することが求められます。
そのため、グループディスカッションではいい発言をしていても、メンバーの意見を全く聞かない、そもそも聞こうとしない人は社会人として周囲と協力して仕事を進めていくスキルが低いと捉えられ、評価が悪くなってしまいます。
逆に、一人一人の意見をしっかりと傾聴し、まとめることができる人はプラス評価となります。
まとめ
このように、グループディスカッションには複数の役割があり、どの役もなくてはならないものです。
司会が一番評価対象になる、といったイメージもあるかもしれませんが、実際はそのようなことは一切なく、それぞれの役割で積極性を見せることができれば問題ありません。
ただ、積極性を履き違えた行動はマイナス評価に繋がりかねませんので、心して自分の役割を全うしましょう。