「新しいことにチャレンジしたい」
「異業種への転職って実際どうなの?」
「異業種に転職する時に気をつけることは?」
というお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
今まで経験したことのない仕事をするのはとても不安な気持ちになります。
20代だと「若さ」というポテンシャルを見込まれるので、未経験職種でも転職しやすい傾向にあります。しかし、30代40代になってくると「即戦力」や「組織マネジメント力」が求められるようになるので、未経験職種だと「即戦力」が期待できません。そのため、それ以外のスキルでカバーする必要が出てきます。
異業種への転職は上記のように様々なことを考える必要がありますので、この記事では「異業種転職のパターン」「異業種転職の割合」「異業種転職で意識するべきポイント」を説明していきます。
異業種への転職のパターン
そもそも異業種転職には2パターンあります。「異業種・同職種」への転職パターンと「異業種・異職種」への転職パターンです。
それぞれパターン別に紹介していきます。
パターン①異業種・同職種
例えば「自動車部品の営業職」から「医療機器の営業職」というように業界・業種は変わるが「職種」は営業職のまま、という場合です。
このパターンでは、同じ業種ということで比較的転職しやすい傾向にあります。
面接では「前職での実績・経験・スキルを活かしてどのように会社に貢献できるのか」を具体的に伝えるようにしましょう。
前職の営業職で「工夫した点」「意識した点」などはそのまま応用できるはずです。
パターン②異業種・異職種
例えば「自動車部品の営業職」から「web制作のITエンジニア」というような業界・業種・職種がガラリと変わるパターンです。
このパターンでは、前職での実績やスキルを活かせないので「やる気・仕事への意欲」といった点が重視されます。前述しましたが、このパターンだと「即戦力」が求められる30代、40代といった年代は採用されにくい傾向があります。しかし反面、20代は「若さ」「可能性」が評価されるので未経験でも比較的採用されやすい傾向があるようです。30代40代で異業種・異職種へ転職する場合は「ビジネスマナー」「ITリテラシー」「コミュニケーション能力」「組織マネジメント能力」などをアピールするようにしましょう。
異業種への転職は意外に多い
そもそも異業種への転職者は多いのでしょうか?
データを見ていきましょう。
dodaが2014年に公開したデータを見ると、転職者の約59%が異なる業種へと転職しています。
また、異業種への転職は年々増加しており、日経新聞によると2017年3月の転職者数のうち異業種の同職種に転職した人の割合は、2014年1月と比較すると約2.5倍に増加しているそうです。
転職、目立つ「異業種・職種」IoT普及で技術者ニーズ増加:日本経済新聞)
以上のデータから分かるように、異業種への転職はすでに一般化しており、企業側もこれまで培った実績・経験・スキルを活かして自社で活躍して欲しいと望んでいるのです。
異業種への転職で意識するべき3つのポイント
しかし、いくら異業種への転職が増えているからといって未経験の仕事につくのは不安が
つきまとうはずです。
そこで、異業種へ転職する際のポイントを解説いたしますのでチェックしてみてください。
「業界・業種を変えた理由」を明確に
異業種への転職ということで「現職からその業種に変更した理由」を考えておきましょう。
未経験の分野に飛び込むわけですので、当然その決断に至るまでに考えたことはたくさんあるでしょう。
「なんとくなく」「求人情報を見てみたらちょうど募集をしていたから」という曖昧な理由で異業種に転職できるほど甘いものではありません。
また、異業種へ転職する場合は当然ながらその業界・業種に興味があることが前提です。
しっかりと事前に該当業界・業種に関する知識を蓄えておきましょう。
そうすれば企業側にもやる気や熱意を感じさせることができます。
「前職での実績・経験・スキルをどう活かすのか」を明確に
異業種・同職種への転職の場合、そのまま活かせるスキルはあるはずなので全て洗い出して考えておくようにしましょう。
また、異業種・異職種への転職であっても「基本的なビジネスマナー」「基礎的なパソコンスキル」「コミュニケーション能力」「組織マネジメント能力」などは活かすことができます。こちらも全て洗い出して、自分なりに会社にどう貢献できるのか考えておくようにしましょう。
「将来どうなっていたいか」を明確に
「未経験の業種にチャレンジする」ということは「現在の職場にいては達成できない何か」を転職によって得たい、という意思表示でもあります。
面接では「業界・業種を変えた理由」と同時に「その業界・業種で将来自分はどうなっていたいのか、何を成し遂げたいのか」を伝えるようにしましょう。
伝える時のポイントは「具体性」です。あなたが会社に入って「どう活躍」し「将来どうなっていたいのか」「何を成し遂げたいのか」を具体的に伝えれば伝えるほど面接官はあなたの入社後の姿をイメージしやすくなります。
具体的にイメージさせることができれば、採用率はぐんと上がるので、しっかりと考えるようにしましょう。
まとめ
そもそもの転職自体が不安なものであることに加え、目指す職場が異業種となると更に不安になるかと思います。
しかし、異業種への転職経験者は決して少なくなく、不可能なことではありません。業種によっては経験者の採用しかしない場合もありますが、そうでない場合にはやる気や熱意を見せ、伸びしろを感じてもらえれば転職することができます。
その業界に無知な分、業界に関する勉強は必要であり大変なものになるかと思いますが、今後も長く続く社会人生活ですので、やりたいと思ったことに挑戦するのも良いのではないでしょうか。